不動産仕入れSaaS「WHERE」機能調査・競合調査
サマリー
- WHEREは、衛星AIで空き地・空き家候補を自動で見つけ、登記・所有者の取得から営業管理まで1ツールで行える不動産仕入れSaaS。料金は月額60万円+登記取得の従量課金。
- 売り=衛星AIの発掘と差異検出(新しい変化の検知)。ここが他にない強み。地番・登記・付帯情報・営業管理は、ブルーマップや登記簿図書館+公開データで代替できる。
- メリット=発掘の自動化/新しい変化の早期検知/探索〜営業管理のワンストップ。デメリット=高い(月60万+従量)/登記取得は登記簿図書館が大幅に安い/名寄せ(逆引き)がない(要確認)/スポット・少額・紙での利用に弱い。
- 結論:発掘・差異検出が効くなら「WHEREで発掘+登記は登記簿図書館」のいいとこ取り。攻めるエリアが既に決まっているならWHEREは不要で、ブルーマップ+登記簿図書館で十分。
- カバレッジ・精度のリスク(要検証):
①地番・付帯情報の対応範囲はデータの種類ごとに差があり、地図が乱れた地域などは筆界がズレる(§2)
②W「接道はシステム判定のため一部接道物件が含まれる」と明記
③肝心の衛星AIの実際の検出精度・誤差は今回未測定
- 空き家探索実務での活用方法:
- 空き家:WHEREは「古屋根の建物」の判定までで、空き家とは断定しない。空き家かどうかの確定には現地調査か登記取得(全部事項など)が必要。
- 再建築不可:接道(あり/なし)の自動判定で見極められ、結果は信頼度の順に表示される。接道なし=再建築不可の候補を絞るのに使えそう。
- 空き地:航空写真で確認できるが、それはGoogleマップでもできる(WHEREならではの価値ではない)。
- ※KTERAS様は取得カウント0=実運用が未検証。トライアル中に特定エリアで歩留まり(発掘→アプローチ→成約)と検出精度(拾い漏れ・誤検出)を実測し、月60万円に見合うか判断するのが確実。
■ 調査結果(要約)
1. 空き家探索実務での活用方法
WHERE独自機能として
- 空き家:WHEREは「古屋根の建物」の判定までで、空き家とは断定しない。空き家かどうかの確定には現地調査か登記取得(全部事項など)が必要。
- 再建築不可:接道(あり/なし)の自動判定で見極められ、結果は信頼度の順に表示される。接道なし=再建築不可の候補を絞るのに使えそう。
- 空き地:航空写真で確認できるが、それはGoogleマップでもできる(WHEREならではの価値ではない)。
それ以外の機能として
- 所有者変更あり抽出:受付日からおよそ3か月前を抽出し、相続・売却の直後を拾える。空き家になりやすいタイミングを先回りできる、空き家探索の本命。
- 建物登記追跡アラート:建物登記の変化を通知する。名義変更・相続の異動を検知できる。
- 登記の所有者住所で遠隔所有を判定:全部事項を取ると所有者の住所が分かる。物件と所有者の住所が離れていれば、不在所有=空き家の可能性が高い。
- 木密地域レイヤ:木造が密集する市街地を表示する。古い木造空き家が多いエリアの当たり付けに使える。
- 夜間光レイヤ:夜の明るさが低いエリアを表示する。活動量が低い=空き家・人口減の地域の目安になる。
- 高ポテンシャル地域:対象物件が多い地域を面で表示する。重点的に攻めるエリアの当たり付けに使える。
- 付帯情報(将来人口・公示価格・最寄駅・学区):買った後の再販・活用の見込みを判断できる。
- ハザード・災害被害度:買取リスクの評価に使える。
- AI推定面積・筆界面積・用途地域:買取基準の規模や、再建築・活用の可否で選別できる。
- 土地管理(営業管理)・書き出し:見つけた空き家所有者へのアプローチを管理し、リストを書き出して登記簿図書館やDMへ連携できる。
2.
機能評価(★=WHEREならではの機能)
(衛星AI・変化検出など、他のツールで代替しにくい強み)
- 探索(物件を見つける):★新AI探索(衛星AI)/セルフ探索/AI探索/高速β版
- 対象:空き地/古屋根の建物/コインパーキング/月極駐車場/田畑/太陽光パネル
- 絞り込み:エリア(地点の半径/エリア)、★対象物件のAI信頼度、★対象物件のAI推定面積、用途地域、接道、除外条件(森林計画/農業振興地域/ハザード情報)
- 付帯情報:小中学校区/最寄駅/将来人口/公示価格/災害被害度/ハザード情報/森林
- 取得カウント(登記の取得):所有者事項/全部事項/公図/地積測量図/商業登記簿、建物謄本取得、建物登記追跡アラート
- 土地管理(営業管理):アプローチ予定→アプローチ中→提案・商談→成約→廃案・失注/アプローチ停止/取得依頼/ゴミ箱、所有者変更あり、情報未取得、一括編集、アプローチ、書き出し、Sansan連携
- マップのレイヤ:★高ポテンシャル地域/★差異検出ポイント/★差分の大きい地域/★夜間光/筆界/用途地域/ハザード各種/森林・農地ほか
- 探索リスト:過去の探索を3か月保存
3. 月額料金と従量課金の仕組み
- 月額:60万円(探索・付帯情報・土地管理などの利用料)
- 従量:取得カウント制(登記を取得するたびにカウントを消費)
| 取得物 |
消費カウント |
| 所有者事項(土地/建物) |
1 |
| 全部事項(土地/建物) |
2 |
| 公図/地積測量図 |
3 |
| 商業登記簿 |
2 |
(カウントの入手方法は未確認 ※要WHEREに確認)
4.
売りの機能と、競合と比べたメリット・デメリット
- 売り=新AI探索(衛星AI)と差異検出:衛星写真から対象(空き地・古屋根の建物など)を自動で見つけ、過去と今の写真の差分から新しい変化(取り壊し・更地化)も見つける。ここが他にない強み。
- それ以外(地番・登記・付帯情報・土地管理)は、ブルーマップや登記簿図書館+公開データで代替できる。
|
要点 |
| 主なメリット |
①衛星AIで空き地・空き家候補を自動で見つける(人脈・勘に頼らない)/②取り壊し・更地化など新しい変化を早く見つける/③探索〜土地管理が1ツールで完結 |
| 主なデメリット |
①月60万円+従量で高い/②登記の取得はWHEREより登記簿図書館が大幅に安い/③所有者名からの逆引き(名寄せ)がない(要確認)/④スポット・少額・紙での利用に弱い |
→ 詳しい比較・メリデメは下記「詳細」の 5〜7
を参照。
■ 詳細
1. 機能の詳細
(1) 探索(物件を見つける)
| 機能 |
内容 |
| 新AI探索(衛星AI) |
衛星写真をAIが見て対象を自動で見つけ、地図にピン表示する。対象=空き地/古屋根の建物/コインパーキング/月極駐車場/田畑/太陽光パネル。絞り込み=エリア(地点の半径
0〜1,000m/エリア)、対象物件のAI信頼度(10〜90%)、対象物件のAI推定面積、用途地域、接道(指定なし/あり/なし)、除外条件(森林計画/農業振興地域/ハザード情報)。「高速β版」あり |
| セルフ探索 |
地図(航空写真/地図)をクリックして候補地(筆)を選ぶ。住所・地番で検索 |
| AI探索 |
旧フロー(ヘッダーに別ボタン) |
(2) 探索結果・付帯情報
- 自動で付く:AI推定面積/筆界面積/用途地域
- 付帯情報(選んで付ける):小中学校区/最寄駅/将来人口/公示価格/災害被害度/ハザード情報/森林
- 探索リストに3か月保存
(3) 取得カウント(登記の取得)
- 地番から法務局の登記を取得し、所有者を確認する。取得するたびにカウントを消費(料金は上の「月額料金と従量課金の仕組み」を参照)。
- 建物謄本取得、建物登記追跡アラート(2026年6月追加)。
(4) 土地管理(営業管理)
- パイプライン:アプローチ予定→アプローチ中→提案・商談→成約→廃案・失注(ほかにアプローチ停止/取得依頼/ゴミ箱)
- 列:地番・住居表示/筆界面積/所有者分類/登記情報/所有者情報/次回アプローチ方法/最終アプローチ記録/ユーザータグ
- 絞り込み:所有者変更あり(受付日からおよそ3か月前を抽出)/情報未取得/アプローチ停止候補
- 一括編集・アプローチ・書き出し・Sansan連携・通知・進行状況
2.
カバレッジ(どこまで対応しているか)
- 実地確認(セルフ探索):小金井市本町6丁目の筆を地図クリック
→
すぐに地番「本町6丁目1910」・住居表示「本町6丁目11-19」が出た。市街地では地番が出る(※1点のみの確認)。
- 対応範囲はデータの種類ごとに違う:
| データ |
対応範囲 |
| 筆界・地番 |
法務省「登記所備付地図データ」。全国整備が進むが、地図が乱れた地域・公図しかない地域はズレや精度低下あり |
| 登記・所有者 |
法務局データで全国対応 |
| 用途地域 |
都市計画区域の中だけ(区域外は粗い/なし) |
| 公示価格 |
地価公示・基準地の「地点」を近くの値で補う |
| 学区・将来人口・ハザード・森林 |
自治体・国データの整備状況しだいで地域差あり |
| 衛星AI(空き家検出) |
写真があれば全国だが、解像度・撮影時期・季節・建物の作りで精度が変わる |
- 未測定:衛星AIの実行(実際の検出)は、探索地点の座標確定が自動操作で安定せず未実施。衛星AIの実際の精度・対応範囲は今回測れていない。
3. 仕組み
- セルフ探索でクリックすると地番・付帯情報が出る:地図に筆界(土地の区画の境界)のデータが重なっており、クリックした場所がどの筆かを判定して地番・住居表示を出す。さらにその場所に重なる公開データ(用途地域・ハザード・公示価格・学区・駅・人口・森林)をまとめて付帯情報として付ける。
- 新AI探索で対象を絞り込める:衛星写真/航空写真をAIが見て、古い屋根・更地・駐車場の白線・太陽光パネルなどの見た目で対象を判別し、AIの確からしさ(%)を付ける。さらに接道・用途地域・面積・除外条件で絞る。最終確認は登記の取得・現地。
4. 全機能
詳細一覧表(機能/仕組み/できること/使用技術)
★=WHEREならではの機能(衛星AI・変化検出など、他で代替しにくい強み)。使用技術は、画面・データ名・公開情報で裏が取れたものを【確認】、推定を【推定】と表記。スクショ=.playwright-mcp/where_01〜06_*.png。
A. 探索(物件を見つける)
| 機能 |
仕組み |
できること |
使用技術 |
| ★新AI探索(衛星AI) |
衛星写真をAIが見て、屋根・地表の見た目から対象を見つけピン表示 |
エリア内の候補物件を自動で見つける |
衛星写真をAIが見て判別【推定】。衛星はアクセルスペース等と提携【確認】 |
| 対象(6種) |
空き地/古屋根の建物/コインパーキング/月極駐車場/田畑/太陽光パネルを切替 |
用途別に探す対象を選ぶ |
AIの見た目分類【推定】 |
| エリア |
地点の半径(0〜1,000m)/エリアで範囲を指定 |
商圏・担当エリアに絞る |
地図上の範囲指定【推定】 |
| ★対象物件のAI信頼度 |
10/30/50/70/90%で足切り |
精度と件数のバランス調整 |
AIの確からしさ(%)【推定】 |
| ★対象物件のAI推定面積 |
AIが推定した面積で範囲指定(田畑以外) |
規模で絞る |
写真からの面積推定【推定】 |
| 用途地域 |
全用途地域/指定で絞る |
建てられる用途で選別 |
都市計画の公開データ【確認】 |
| 接道 |
指定なし/あり/なし(システム判定) |
道路に接しているかで選別 |
道路データとの隣接判定【推定】 |
| 除外条件 |
森林計画/農業振興地域/ハザード情報を除外 |
開発しにくい土地を外す |
各公開データとの照合【確認】 |
| 高速β版 |
同じ新AI探索を高速描画で表示 |
大量のピンを軽快に操作 |
高速地図描画【確認:画面】 |
| セルフ探索 |
地図クリックでその場所の筆を判定 |
任意の土地を候補地化(地番・住居表示が出る) |
登記所備付地図の筆界+住居表示対照【確認:筆界/推定:住居表示】 |
| 住所・地番検索 |
検索で地図を移動(住所/地番) |
目的地へすばやく移動 |
住所→地図位置の変換【推定】 |
| 付帯情報の自動付与 |
候補地の場所に公開データを重ねて取り出す |
学区/最寄駅/将来人口/公示価格/災害被害度/ハザード情報/森林を一括取得 |
国・自治体の公開データ【確認:データ】 |
| 周辺リスト・並べ替え・絞り込み |
結果を信頼度降順などで一覧、リスト追加済を除外 |
候補の取捨選択 |
一覧表示【推定】 |
| 履歴/履歴作成 |
探索条件・結果を保存(3か月) |
過去の探索を再利用・引継ぎ |
データ保存【推定】 |
| 非表示物件 |
不要な候補を非表示にする |
ノイズを減らす |
表示フラグ【推定】 |
| リストへ追加 |
選んだ候補を土地管理へ送る |
探索→営業管理へ連携 |
アプリ内連携【確認:画面】 |
B.
マップのレイヤ(地図に重ねる情報)
| レイヤ |
内容 |
できること |
使用技術 |
| ★高ポテンシャル地域 |
対象が多い・見込みの高い地域を面で表示 |
攻めるエリアの当たり付け |
検出結果の集計表示【推定】 |
| ★差異検出ポイント/差分の大きい地域 |
過去と今の衛星写真を比べ、変化のある地点・地域を表示 |
取り壊し・更地化など新しい変化を見つける |
衛星写真の変化検出【推定】 |
| ★夜間光 |
夜の明るさの衛星データ |
活動量・空き家の目安 |
夜間光の衛星データ【推定】 |
| 筆界/筆界β版(登記所備付地図 公共座標) |
法務省の地図データを重ねる |
筆ごとの境界を確認 |
法務省 登記所備付地図データ【確認:レイヤ名】 |
| 用途地域/都市計画区域 |
都市計画の区分を色分け |
用途・区域を確認 |
都市計画の公開データ【確認】 |
| 木密地域 |
木造が密集する市街地 |
防災・再開発の観点 |
公開データ【推定】 |
| ハザード各種 |
洪水(想定最大/計画規模)・浸水継続時間・家屋倒壊(氾濫流/河岸侵食)・内水・高潮・津波・土砂(土石流/急傾斜地/地すべり)・雪崩・液状化 |
災害リスクの確認 |
国のハザード・地理院データ【確認:項目名】 |
| 傾斜率(国土地理院) |
地形の傾き |
造成のしやすさ判断 |
地理院データ【確認】 |
| 青地・白地(国交省2015/農業委員会2025) |
農用地の青地/白地 |
農地転用の可否判断 |
農業委員会・国交省データ【確認】 |
| 農地/森林地域/国有林/保安林/地域森林計画対象民有林 |
農林の規制区分 |
規制地の把握 |
林野庁・農水省データ【確認】 |
| 行政区画/変電所 ほか |
行政界・インフラの位置 |
立地条件の確認 |
国土数値情報など【推定】 |
| 表示設定/新規テンプレート保存 |
レイヤの組合せを保存 |
業務別のレイヤセットを再利用 |
設定保存【確認:項目名】 |
C. 取得カウント(登記の取得)
| 機能 |
内容 |
できること |
使用技術 |
| 地番・住居表示の表示 |
筆界+住居表示対照で表示 |
クリックした土地の地番・住居表示を特定 |
登記所備付地図+住居表示対照【確認/推定】 |
| 登記情報取得 |
法務局の登記を取得(カウント消費:所有者事項1/全部事項2/公図・地積測量図3/商業登記簿2) |
所有者・権利関係・図面を取得 |
法務局の登記データ【確認:取得物】 |
| 建物謄本取得・建物登記追跡アラート |
建物の登記も取得し、変化を通知 |
建物所有者の確認・異動の検知 |
登記データ+変化監視【確認:公開情報】 |
| 所有者分類 |
個人/法人などを分類 |
アプローチ方針の出し分け |
分類処理【推定】 |
D. 土地管理(営業管理)
| 機能 |
内容 |
できること |
使用技術 |
| アプローチ・パイプライン |
すべて/アプローチ予定/アプローチ中/提案・商談/成約/廃案・失注/アプローチ停止/取得依頼/ゴミ箱 |
案件を段階で管理 |
営業管理(Web)【推定】 |
| 所有者変更あり抽出 |
受付日からおよそ3か月前を抽出 |
相続・売却のタイミングを検知(空き家探索の本命) |
登記の定点取得+差分【推定】 |
| クイックフィルタ |
情報未取得/アプローチ停止候補 |
状態ですばやく抽出 |
抽出処理【推定】 |
| 絞り込み(6カテゴリ) |
リスト情報/アプローチ記録/登記情報/全部事項項目/付帯情報/探索情報 |
複数の条件で絞る |
検索【推定】 |
| 一括操作 |
情報取得/一括編集/アプローチ/書き出し |
まとめて取得・編集・出力 |
一括処理【推定】 |
| ユーザータグ/現況・状態・分類名 |
任意のタグ・属性を付与 |
自社の運用に合わせ分類 |
属性管理【推定】 |
| 次回アプローチ方法・最終アプローチ記録 |
営業履歴を記録 |
接触履歴の管理 |
営業記録【推定】 |
E. 探索リスト
| 機能 |
内容 |
できること |
使用技術 |
| 探索リスト(3か月保存) |
過去の探索を一覧(探索エリア/日時/探索者/対象/AI信頼度/AI推定面積/筆界面積/除外条件/用途地域/付帯情報) |
過去の探索を再利用・追跡 |
データ保存【推定】 |
F. 共通・運用・連携
| 機能 |
内容 |
できること |
使用技術 |
| 地図基盤 |
航空写真/地図/地形/ラベル切替、ストリートビュー、全画面、用途地域オーバーレイ |
いろいろな視点で現地確認 |
Google Maps(衛星写真=Maxar/Airbus)【確認:表示】 |
| 進行状況 |
探索・取得の進み具合を表示(「1件進行中」) |
重い処理を待たず操作 |
処理状況表示【推定】 |
| 通知 |
取得完了・アラートの通知 |
異動・完了の把握 |
通知【推定】 |
| Sansan連携 |
名刺・取引先データと接続 |
所有者・取引先情報の突合 |
Sansan連携【確認:項目名】 |
| アカウント/メンバー/取得件数/ファイル容量 |
取得カウント・取得件数(1時間ごと更新)・容量を管理 |
利用状況・課金の把握 |
管理画面【確認:画面】 |
| ガイド/FAQ/操作説明/リリース情報 |
チュートリアルと資料 |
使い方の習得 |
埋め込みガイド【確認:画面】 |
| 多言語 |
言語切替(JA) |
多言語UI |
多言語対応【確認:画面】 |
5.
競合(ブルーマップ単体/登記簿図書館)との比較
仕入れの流れ=①発掘(どこに対象があるか)→②地番特定(地図→地番)→③所有者特定(地番→登記)→④付帯情報→⑤新しい変化の検知→⑥営業管理。3者は競合というより担当する工程が違う。
| 工程 |
説明(言葉の意味) |
ブルーマップ単体(ゼンリン) |
登記簿図書館 |
WHERE |
| ①発掘 |
対象になりそうな土地(空き地・空き家など)を地図から見つけ出す |
✕ 自分で探す |
✕ 地番が分かっている前提 |
◎ 衛星AIで自動(独自) |
| ②地番特定 |
住所・地図から、登記で使う「地番(◯番◯)」を割り出す |
◎ 住所↔︎地番 |
△ 地番検索はあるが地図起点は弱い |
◎ |
| ③所有者特定 |
地番から登記(全部事項など)を取り、所有者を突き止める |
✕ 別に登記が必要 |
◎ 安い+名寄せ(逆引き) |
◎ 取得可(月60万の固定費+カウント課金。1カウント単価は未確認) |
| ④付帯情報 |
土地に紐づく周辺データ(用途地域・駅・学区・公示価格・将来人口・浸水/土砂などの災害リスク) |
△ 用途地域・容積率は併記 |
✕ |
◎ 自動で付与 |
| ⑤新しい変化の検知 |
過去と今の衛星写真を比べ、取り壊し・更地化など新しい変化を見つける |
✕ |
✕ |
◎ 独自 |
| ⑥営業管理 |
見つけた地主への営業状況(予定→商談→成約)を記録・管理 |
✕ |
△ リスト程度 |
◎ |
| 費用 |
概算 |
冊子1.7〜7万円/エリア(1図購入・図書館閲覧も可) |
月0円+所有者事項50円/全部事項200円(税抜)、共有分はさらに割安、名寄せ無料 |
月60万円+登記カウント従量 |
言葉の意味:地番=登記で土地を区別する番号(住所=住居表示とは別)。名寄せ=所有者名・会社名から、その人が全国に持つ不動産を逆に探すこと。付帯情報=土地そのものでなく周辺の参考データ。変化検出=過去と今の衛星写真の差から、新しくできた空き地・取り壊しを見つけること。
「ブルーマップ+登記簿図書館」で組む場合 -
ブルーマップで地番を出し、登記簿図書館で登記取得(全部事項200円・名寄せ無料)すれば、②③は圧倒的に安い。
-
ただしこの組合せには①発掘と⑤新しい変化の検知がない。「攻めるエリアが決まっている/地番が分かっている」なら組合せで十分。「広く自動で当たりを付けたい」ならWHEREの発掘が効く。
-
登記簿図書館の名寄せ(所有者→保有物件の逆引き)はWHEREにない強み(要確認)。相続・大地主・法人地主の攻略で有効。
6.
WHEREを契約するメリット・デメリット(一覧表)
デメリットには「ブルーマップ/登記簿図書館にできてWHEREにできない(苦手な)こと」を統合済み。確実度は【確認=画面/公開情報】【要確認=一次確認が必要】。
| 区分 |
項目 |
内容 |
確実度 |
| メリット |
発掘の自動化 |
衛星AIで「どこに空き地・空き家候補があるか」を出す。人脈・勘に頼らない。ブルーマップ+登記簿図書館では代替できない(地番が分かってからの道具のため) |
確認 |
| メリット |
新しい変化の早期検知 |
取り壊し・更地化などを差異検出で早くつかみ、競合より先にアプローチ |
確認 |
| メリット |
ワンストップ |
探索→地番→登記→付帯情報→土地管理が1ツールで完結 |
確認 |
| メリット |
調査の時短 |
用途地域・ハザード・公示価格・学区などを自動で付与し、現地・役所調査の前さばきを短縮 |
確認 |
| メリット |
大手の導入実績・継続更新 |
大手企業の導入実績があり、機能更新(建物謄本取得・登記追跡アラートなど)が続く |
確認 |
| デメリット |
高い・固定費リスク |
月60万円(年720万円)+従量。発掘した候補が成約に繋がらないと回収できない |
確認 |
| デメリット |
登記取得の総コストが高い |
登記を取るだけでもWHEREは月60万円の固定費が前提(登記簿図書館は月0円+全部事項200円・所有者事項50円。公式に「法務局オンラインより安い」と明記)。固定費の差だけで割高。※WHEREの1カウントの円単価は未確認のため、1通あたりの単価比較は未確定 |
固定費=確認/単価=要確認 |
| デメリット |
名寄せ(逆引き)がない |
所有者名から全国の保有不動産を逆に探すのは登記簿図書館の独自機能。WHEREは地図起点で、今回の画面に見当たらない |
要確認 |
| デメリット |
共有データの割安再利用がない |
他ユーザーが取得済みの登記を割安で見る(登記簿図書館)はWHEREになく、毎回カウント消費 |
確認 |
| デメリット |
スポット・少額利用ができない |
月60万円の契約が前提。地番が分かっている物件を少量だけ安く処理する用途は登記簿図書館(月0円+数十円)が安い |
確認 |
| デメリット |
紙・オフラインの現地利用に弱い |
ブルーマップ冊子の持ち込み・書き込み・ネット不要の現地利用は代替しづらい |
確認 |
| デメリット |
規制数値の地図併記 |
容積率・建ぺい率などの地図併記はブルーマップが明快。WHEREは用途地域はあるが数値併記は未確認 |
要確認 |
| デメリット |
自社にデータが貯まらない |
発掘・取引・所有者データがWHERE側に貯まる(ベンダーロックイン) |
確認 |
| デメリット |
自社向けの作り込みは限定 |
KTERAS固有の買取基準・査定ロジックへの作り込みは限定的 |
確認 |
| デメリット |
精度・歩留まりが未検証 |
衛星AIは候補出しで、空き家かどうか・所有者の意向は別途確認が必要。KTERAS様は取得カウント0で実運用が未検証 |
確認 |
7. 結論(推奨)
- WHEREは「発掘+新しい変化の検知」としては価値があるが、登記取得まで全部WHEREで回すのは割高。
- 現実的な進め方:
- 発掘・差異検出が本当に効くエリアを、トライアル中に歩留まり(発掘→アプローチ→成約)で実測し、月60万円に見合うか判断。
- 見合うなら、WHEREは発掘・新しい変化の検知に絞り、登記取得は登記簿図書館へ寄せる「いいとこ取り」(※WHEREの取得カウントを使わないと月額の単価効率は落ちる点に留意)。
- 攻めるエリア/物件リストが既にあるなら、WHEREは不要で、ブルーマップ+登記簿図書館で十分(費用は大幅減)。
(参考)FCPの対応・代替の方向性
本資料はWHEREの機能・競合調査が主目的。以下はKTERAS様の内製判断のための参考。
- WHEREの中核=①衛星AIの発掘、②差異検出(新しい変化)。ここが堀。
- ②地番、③登記、④付帯情報、⑥営業管理は公開データ+一般的なGIS/Web技術で、FCPが内製しやすい。
- 現実解:①②は当面WHERE(または航空写真+軽量AI・footprint
matching等の軽量代替)、②③④⑥はFCPで内製し、固定費を自社資産に置き換える([[project-kteras-partnership]]
の層分けと整合)。
- 特許の留意:地番特定の素のアイデアは公知だが、競合トーラスが有効特許を保有(J-PlatPat
2026-05-28)。FCPが内製する場合は着手前にFTO(抵触性)確認が必須。
出典・確認元
- 機能・データ項目・課金カウント・レイヤ=WHEREアプリ実画面(2026-06-23
確認)。スクショ=
.playwright-mcp/where_01〜06_*.png
- 登記簿図書館の料金・名寄せ:https://xn–lcss68alvlysfomtekv.com/toki-service.html
/ https://xn–lcss68alvlysfomtekv.com/toki-nayose.html
- ブルーマップの内容・価格:https://www.zenrin.co.jp/product/category/residentialmap/bluemap/index.html
- いずれも2026-06時点の公開情報(最新は要確認)。
運営会社(参考・一次情報)
| 項目 |
内容 |
| 運営会社 |
株式会社WHERE(旧・株式会社Penetrator) |
| 出自 |
JAXA発スタートアップ(JAXAの知財・知見を活用) |
| 代表 |
阿久津 岳生 氏(2022年2月 Penetrator設立) |
| 資金調達 |
シリーズA 総額5.5億円(2025年、宇宙フロンティアファンド等) |
| 導入実績 |
三井不動産・三菱地所・福岡地所 等。リリース約1年で導入50社突破 |
| 直近 |
2026年6月
建物謄本取得・建物登記追跡アラートを追加(土地に加え建物所有者も可視化) |
| 関連 |
アクセルスペースと「衛星画像による不動産登記情報の高精度化」PoC |
一次情報の出典 -
株式会社WHERE(旧Penetrator)公式:https://pntwhere.com/en/ /
https://lp.pntwhere.com/ -
「衛星データ×AIで不動産情報を自動取得するSaaS『WHERE』」HOUSEMEDIA:https://housemedia.jp/seihinkiji/2024jbt_where_penetrator/
- 「導入社数50社突破」PR
TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000015.000146022.html -
「総額5.5億円調達」PR
TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000146022.html -
「JAXA発スタートアップが目指す土地の仕入れ」DG Lab
Haus:https://media.dglab.com/2024/09/19-penetrator-01/ -
アクセルスペース×WHERE
PoC:https://www.axelspace.com/ja/news/realestate_poc/